すぐキレる。すぐ怒る先輩の心理とつきあい方

家族とよりも長く一緒に過ごす会社の同僚や上司。

できることなら、みんな一緒に楽しく過ごしたいですよね。

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上司や先輩がすぐ怒る、すぐキレるような方だと、辛いだけではなくて、あまり長引くと、心身にジワリジワリと影響が出てしまうことも。

自分や、あなたを取り巻く大切な方を守る為にも、そんな先輩方の心理とつきあい方を考えてみましょう。

出勤する時の心構え

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毎日緊張しながら出勤すると、キレる・すぐ怒る先輩の顔が余計に怖く感じられます。

そうすると、先輩を避けようとして目を伏せたり、ぎこちない喋り方になってしまいませんか?

そんな態度に、先輩は益々イラっとして怒るかもしれません。

そうなると、益々先輩が怖くなって緊張してしまって…。

どんどん悪循環になってしまいます。

まずは、どんな心構えで、毎日出勤すればいいのかを考えましょう。

自分の考え方のクセを知りましょう

朝に先輩とすれ違った時にあなたはどうしますか?

社会人なので、まずは挨拶ですね。

「おはようございます。」思い切って言っても、先輩は無視。

あなたはきっとへこんでしまうかもしれませんね。

こんな時にあなたはどう感じますか?

人の感じ方は千差万別です。

ある人は、“きっと先輩は怒ってキレているに違いない。怖い”と恐怖を感じて、震えて吐き気がするなどの身体症状が出てくるかもしれません。

“先輩はまたきれている。昨日何かしたかな?またヘマをしたかな?”と不安になって、自分に責任があるように感じるかもしれません。

“またキレてる。あいつはいつも怒って私をいじめてる。これはパワハラ!訴えてやる!”と怒りを感じて、反撃しようとするかもしれません。

または“先輩はもうこりごり。これからは、何があっても無視してやる!”と、逆にいじめ返す方向に向かう人もいるかも。

実は正解は、先輩は単に眠くてテンションが低かっただけかもしれませんし、もしかしたら家族が病気で気になって、周りの声が耳に入っていなかっただけかもしれません。

先輩のたった一つのこんな行動対して、受け手側は様々な解釈をして、様々なことを感じるのです。

みんな、こんな風に、一種の『考え方のクセ』を持っています。

だから、相手が先輩でも誰でも、相手がキレて怒っていてもそうじゃなくても、私たちは何かあると、その“クセ”に従って判断しがちなのです。

すぐに“自分のせいだ”と自分を責める人、自罰的な人。日本人は真面目で実直なので、こう考えてしまう人は多いかも。

“自分ではなく、悪いのはあいつだ”とキレて他人を責めるクセのある人、他罰的な人。こんな人は逆ギレして先輩をいじめ返すかもしれません。

実は世の中ではこんな風に、自分の思考様式のクセのせいで、事実が見えにくくなることがとても多いのです。

それを知って、意識して行動できるかどうかだけでも、日常生活が変わってきます。

人間関係で悩んでいる方は、まずは自分のそのクセを把握して、違った視点から見つめる習慣を持ちましょう。

先輩が「今日もキレて怖い!」と思うよりも「先輩、今日は仕事が忙しいのかな?」など、違った観点で見ると楽になるし、事実も見えやすくなります。

まずは“己”を知りましょう。

決して忘れてはいけない行為。それは…

一旦、先輩や上司を“怖い…”と感じてしまうと、その恐怖感から相手から逃げよう。避けよう。と言う心理が働いてしまいます。

それは自分の心の健康を維持するために必要な、心理的な機序です。

ここで少し相手の立場に立ってみましょう。

目が合うと避ける。

姿を見つけると逃げる。

そんなオドオドした行動はすぐに気がつきます。

すぐに怒る・すぐキレる先輩ですから、きっと攻撃的で、他罰的なタイプの方でしょう。

すると、そんな不審な行動に対して先輩が感じるのは…。

勿論、逆ギレ、攻撃のような感情ですね。

益々、先輩の怒りキレは増し、先輩と後輩との関係が悪化していきます。

後輩の皆さんは、先輩に対して、怖いけれども、まずは逃げない。

『目を合わせる』

これが大切です。

人の行動は言葉以上に気持ちを表します。

目を合わせるのは、人間関係の一番の基本ですから、どんな苦手な人でも、それだけは外さないようにしてください。

目が合うと、次に少し口角を上げましょう。

笑えなくても、口角を意識すると笑顔に見えます。

『笑顔』は人間関係の最も基本的な潤滑油です。

笑顔を見て怒る人はまずいません。

頑張って。

口角を上げましょう。

それができたら、次は『挨拶』です。

笑顔で「おはようございます」

「お疲れ様です」

「有り難うございます」

そう言われると、気持ちいいです。

先輩が意地悪な時は返事すらしてもらえないかもしれませんが、それは相手の問題です。

気にしないで。

もし、他の職員が見ている前で、先輩が後輩の挨拶を無視しているのが展開されたら…。

悪い評価を受けるのは先輩ですから。

先輩はきっと周囲からひんしゅくを買うでしょう。

あなたが、怖い先輩に対してやってみること。

それは、目を合わせる。

笑顔を作る。

挨拶をする。

子どもが親からまず教えてもらうようなコミュニケーションですね。

でも、人間関係がこじれると途端にできなくなるものです。

逆に言えば、そこができないと、決して人間関係は改善しません。

相手がしないのなら、自分から。

気づいたあなたから行動を変えましょう。

すぐ怒る・すぐキレる先輩の内心

先輩や上司も心を持った普通の人間です。

彼らも、職場は楽しくあってほしいと思っています。

先輩の立場に立って考えてみましょう。

先輩も始めは新入社員でした。

ビクビクしていたと思いますよ。今のあなたのように(笑)

そして後輩が入ってきました。

どんな事が気になるでしょうか?

後輩は自分のことをどう思っているか?

先輩としてちゃんと振舞えているか?

後輩に尊敬されているか?

バカにされないか?

そんな、後輩からの評価がとっても気になっているはずです。

そんな時に、他の先輩にはちゃんと挨拶しているのに、自分にはロクな挨拶をしない。

他の先輩には頼るのに、自分には何も聞いて来ないし、教えを請わない。

他の先輩とは仲が良さそうなのに、自分にはよそよそしい。

そんな様子が見えると、先輩も落ち込んだり気持ちが折れたりします。

人間関係が下手な先輩

こんな時に人間関係が上手な先輩は、後輩との関係を作り直そうと何か手立てを考えるでしょう。

でも、人間関係がもともと下手な先輩はどうするのでしょうか?

上手く自分の気持ちを発信できなくてイライラして、歪んだ形…怒る、キレる…そんな発信しかできないかもしれません。

仲良くなりたい…の裏返しのキレる表現になってしまい、それを後輩がまともに受け止めると、関係性は悪化の一途を辿ります。

先輩だって人間です。

気持ちを上手く表現できない人は、さりげなくフォローしてあげましょう。

考え方のクセが凝り固まっている

先輩もまた、考え方にクセがあり、一方的な見方に凝り固まっているかもしれません。

あなたが考え方のクセを治して、コミュニケーションの幅を拡げていかなければならないのと同じように、先輩の人生には、彼らの課題があるでしょう。

そこは先輩が気づいて変えなければ治りません。

でもそのクセを見抜くことはあなたはできるはずです。

そして、先輩の思考のクセで人間関係が悪化しないように、あなたが予防策を取っておいて下さい。

先輩の怒るポイント、キレるポイントを把握しておいて下さい。

例えば、後輩の声が小さくてモゴモゴしている時によく怒るようなら、その先輩と話す時は、大きなハキハキした声になるように心がけましょう。

自分から行動を変えないと、相手はなかなか変わってくれません。

先輩もイジメられている⁉︎

先輩も、そのまた上の先輩方にキレられて怒られているかもしれません。

辛いですね。

あなたと同じく、会社がイヤでイヤでたまらないのかも。

その後ろ向きな気持ちや負のエネルギーが、あなたに向かっている可能性も。

先輩の心に危険信号がともって、その不安や辛さがイライラの形に変換されて、あなたに向かっているのかもしれません。

先輩の心の信号をキャッチしてあげて、救ってあげて下さい。

会社がイジメる・イジメられるの関係で成り立っているのは誰にとっても気持ちの良いものではありません。

会社の中で脈々と受け継がれたイヤな風習は、どこかで断ち切らないと変わりません。

あなたを始めとした個人の意識がまず変わる事が必要です。

先輩は後輩のことを見ています

新人が入ってきたら、先輩方は後輩であるあなた方のことを様々な角度から眺めて評価しています。

後輩たちは、始めはその痛い視線に耐えて毎日を過ごさなければなりません。

とても気を遣いますね。

どんなところを見ているか挙げていきますので、是非、普段の仕事の参考にして下さい。

仕事ができるか

この人は仕事ができるか。

先輩にとっては切実です。

仕事ができすぎると先輩も動揺しちゃいます(笑)

一般的に始めは誰も仕事ができません。

できなくて当たり前です。

だけど、仕事に対して前向きか。

わからない時はちゃんと発信して、誰かに尋ねる事が出来ているか。

先輩から見て一番困るのは、教えた事が分かっているのか分かっていないのかが、読み取れない時です。

分からなければ教えるといいだけのこと。

でも、後輩からのリアクションがなかったり、返事だけはいいのに、仕事の様子を見ていると全然分かっていないのが明らかだったりすると、先輩たちは少し苛立ったりします。

また、仕事に前向きかどうかは態度に出ます。

先輩の目を見てきちんと話を聞く。

そんな態度から読み取れます。

大人しい性格の方でも、教えてくれる相手に誠実に向き合い、ちゃんと目を見る、ちゃんと返事をする事は出来ます。

誠実な態度を心がけ、教えてくれる人たちに敬意を持って謙虚に聞きましょう。

また、尋ね方も問題です。

分からない時は、「分かりません」だと先輩たちは怒るし、きれます。

「分からないって一体何?そんな投げやりでやる気のない質問をするな!」ってキレて怒られるかも。

言われたことをどこまで理解できていて、何に困っているのかをちゃんと言語化しましょう。

「教えて頂いた通りにこうしたのですが、ここがどうしても上手く出来ません。どうしたらいいですか?」と具体的に聞きましょう。

こうすると、後輩も先輩のことを聞いてちゃんと頑張ってる。

しかもやる気があって、質問も上手にしてくる。と、好意的に受け止めてもらえます。

あなたのヤル気がキチンと伝わる方がいいので、そんな言葉のかけ方に工夫ができると、とってもいい人間関係ができると思います。

今は仕事ができていなくても「こいつは教え甲斐があるな」「将来、会社をキチンと背負ってくれるな。安心だ」 と安心してもらえるでしょう。

どんな人間なのか

会社は仕事をする場所ですが、仕事ができるかどうか以上に、どんな人と一緒に仕事をするのかがとても大事です。

仕事以前に、人と人の繋がり、コミュニケーションがとても大事だからです。

だから、新人がどんな人間性を持った人なのかを細かく見ています。

お互いの人間性を尊敬できるか

積極性はあるか

謙虚さがあるか

気配りできるか

イヤなことから逃げないか

ずるいことをしないか

思考に偏りはないか

キレないか

ウジウジしないか

いろんな態度から人間性を読み取ろうとし、後輩とどう付き合っていけばいいのかを考えています。

上辺だけを飾っても、人間性はフッとした態度に出てしまいます。

普段から、大人としての知性や品格を磨いていく努力をする事は勿論ですが、自分の良さをキチンと表現できることも大事です。

小さなことですが、先程述べたように視線を合わせる、笑顔を作る、挨拶ができる事は、人間関係の基本です。

何かしてもらったらお礼が言える。

自分に非がある時は素直に謝罪ができる。

こんな小さな基本的な事ができるかできないかで、先輩からの評価は大きく変わってきます。

自分の良さを知ってもらうきっかけとして、小さな事をおろそかにしないようにしましょう。

自分のことをどう見ているか

先輩も人間。

後輩が自分のことをどう思っているかは、とても気になります。

後輩は自分の敵にならないか

自分のことを否定的に見ないか

自分のことを軽く見ないか

自分と仲良くやっていきたいと考えているか

親しみを感じてくれているか

尊敬してくれているか

そんな事を心配している先輩も多いと思います。

後輩のあなたは、是非ともそんな先輩を安心させてあげてください。

私はあなたの敵ではありませんと、意思表示してください。

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こんな時はSOSを

先輩との関係性を良くしようと努力してみても、先輩がすぐにキレる、すぐに怒る事が改善されない時はこんな事も考慮してください。

先輩が発達障害

発達障害を持ってる方は、相手の立場に立って考えるのが苦手

空気を読むのが苦手

言葉の中に潜む意味が読み取れない

感情のコントロールが苦手などがみられます。

小さい時から人付き合いの苦手さを感じながら失敗してしまい、挫折する事が多かった人もいます。

その劣等感から、余計に怒りやすかったりキレやすかったりします。

先輩との距離感や言葉のかけ方に工夫が必要です。

先輩に精神的な問題がある

先輩自身が精神的にしんどくて余裕がありません。

感情も不安定で、すぐ怒る、すぐキレる、などの行動に出やすいです。

上司や相談機関に相談を

自分から先輩に苦情を言うのはとても難しいです。

先輩のその上の上司が信頼できる方なら、相談してみましょう。

企業によってはハラスメントの相談窓口が設置されていますので、思い切って相談してみるのもいいと思います。

プライバシーは守られますし、どこを公表して、どこを秘密にするのかは、あなたの意思が尊重されますので安心してください。

会社内での相談が難しい時は、都道府県の労働局雇用環境・均等部(室)や、労働基準監督署内に労働に関する相談窓口があります。

ここもプライバシーは厳守されますので、あまりにも辛い時は相談してみて下さい。



まとめ

先輩がキレたりすぐに怒るととても怖いものです。

怖いと人間関係も疎遠になりやすくて悪循環になってしまいます。

コミュニケーションは双方向性の関係です。

先輩を変える事は出来ませんが、あなたが変われば人間関係も自ずと変化してきます。

自分が変われるところはないか、まずはそこを考えて行動してみましょう。

仕事は、良好な人間関係と信頼関係の上に成り立っています。

お互いが気持ちよく仕事ができる様に、まずは気づいた人から工夫してみましょう。

先輩に発達障害や精神的な問題がある場合、あなただけでなく、みんなで先輩をサポートする事が必要な時もあります。

あなた1人で抱え込まない様にしましょう。

どんな工夫をしても改善されない時は、躊躇せずに誰かに相談しましょう。

抱え込むとあなたがしんどくなります。

会社の上司や相談窓口を使って、自分自身を守りましょう。

 

上司について、発達障害や精神的な問題に関してはこちらの記事をご参照下さい。

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