喫煙者はキレやすい?すぐ怒る人の心理

タバコを吸っている人と接していて「イライラしてるな」と感じたことはありますか?

喫煙者は本当にキレやすいのでしょうか?

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すぐ怒るのでしょうか?

喫煙と怒りについて考えてみましょう。

タバコは中毒?

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喫煙は一旦習慣になってしまうとなかなか止められないものですね。

喫煙者の方に「止めてみては?」と言ってみても、「そんなの人の自由でしょ?」と怒られたり、「今までよりも減らしてるから大丈夫」「これがストレス解消の一番の方法だから」と理由づけされたりで、「その通り。禁煙するね。」と同意される事はなかなかないと思います。

喫煙者ご本人も、身体に良くはないと分かってはいても、なかなか止められないからきっと怒っちゃったり、理由づけしてしまうのでしょうね。

「やめようと思えばいつでも止められるから大丈夫」と考えている方は多いようですが、実はそうではありません。

アメリカの精神医学会が刊行している『DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引』は日本の精神疾患の診断基準として取り入れられていますが、その中にも「タバコ関連障害群」として、喫煙が止められない事を“依存症”に定義しています。

では依存症とは何でしょうか?

依存症…と聞いてよく思い浮かぶのはアルコール依存症ではないでしょうか。

他にも薬物依存、ギャンブル依存、買い物依存、新しいところではインターネット依存などというのもあります。

性的な逸脱から抜け出せない性依存、人への執着から離れられないストーカーも依存症の一つとされています。

いずれも、そのことにのめり込むことで快感や高揚感が得られ、どうにも抑えがたい欲求が湧いてくるために、日常生活に支障を来してしまう状況を「依存症」と呼んでいます。

タバコに関しても、身体に良くないのは分かっていてもなかなか止められない。

喫煙したくなる気持ちがなかなか抑えられない。

そんな感情に押されてしまって日常生活に困り感が出てくると、それは「タバコ依存」であると言うことができます。

しかし、大方の喫煙者の方は“日常生活に支障を来たす”ほどの困り感は持っておられないでしょう。

そこそこコントロールできているのではないでしょうか。

ただ、「止めた方がいい」と頭では分かっていてもタバコが欲しくなる自分に、少し後ろめたさや罪悪感を感じてはおられるでしょう。

最近の世の中は“禁煙”や“分煙”に向かっていますので、喫煙者の肩身が狭くなっています。

だから余計に“禁煙”という言葉に敏感に反応して怒ったり、罪の意識を感じてしまったりするのは想像できますね。

タバコを吸う行為そのものに喫煙者は罪悪感を感じて、すぐ怒る行動に向かってしまうのだ…と考える事ができます。

喫煙したくなる仕組みは

タバコに含まれているニコチンは極めて吸収が良く、口や皮膚からもあっという間に吸収して、数秒後には脳細胞に届いてしまうと言われています。

そしてニコチンは中枢神経に作用して、快を感じる神経伝達物質をたくさん分泌させます。

ところがニコチンは消失も速く、30分もすると身体から抜けてしまいます。

そうすると、またニコチンが欲しくなってきます。

こんな循環ができてしまうと、ニコチンを吸収する事でやっと以前と同じ位の脳内活動が維持されるようになってしまい、益々ニコチンが手放せなくなってきます。

こうして喫煙がやめられなくなる構造が出来上がってきます。

若い人ほど、この循環になってしまうのが早いと言われています。

喫煙者が怒る2つの理由

喫煙者自身は怒っていなくても、次のような二つの理由から、第三者には怒っているように見えると考える事ができます。

ニコチンの離脱症状

一つは“ニコチンの離脱症状”と言われるもので、いわゆる、ニコチンの“禁断症状”にあたる症状です。

喫煙時間が空いてしまうと段々とイライラし、欲求不満になり、気分が落ち込んだり不安な感情に襲われたりします。

集中できない、落ち着かない気持ちになりますので、そんな様子が第三者から見るとイライラと怒っているように見えるかもしれません。

長期間の喫煙による悪影響

二つ目は“長期間の喫煙による悪影響”です。

長期間にわたる喫煙は精神的に悪影響を及ぼしてしまい、不安な気持ちや抑うつ的な気持ちを引き起こしてしまうそうです。

だから、タバコがないと余計に不安になるのでしょう。

「身体に悪い」とは分かっていても手放せないのはそんな理由からでしょう。

ある調査では、喫煙者を禁煙させる事で、精神的な状態が改善したという報告があります。

うつ的な傾向がある人は、禁煙する事が治療的な効果を期待できるそうなんです。

長年にわたる喫煙は、私たちが考えているよりもずっと身体や気持ちにダメージを与え、深刻な問題を生んでいるのです。

喫煙者は自分がキレやすくてする怒る人だ…とは思っていないでしょう。

でも、タバコがないと何となく不安でイライラする…と言う思いはお持ちなのではないでしょうか。

その不安な落ち着かない感じが、第三者には、キレやすい人、すぐ怒る人、と写っている可能性があります。

気持ちのズレがあるとしたら、その辺りの感じ方の違いかもしれません。

喫煙をやめましょう

たかが喫煙ですが、されど喫煙です。

あなたの身近な方が喫煙者で、すぐ怒る方でしたら、是非とも禁煙を勧めてあげてください。

喫煙による悪影響は皆さんもご存知の通りで、口腔ガンや肺ガンのリスクが非常に高く、動脈硬化や心疾患、脳血管障害などを引き起こして、まさに“百害あって一利なし”です。

喫煙者は「喫煙すると落ち着く」とおっしゃるかもしれませんが、それは逆に言うと、タバコがない状況ではもう落ち着けないと言う事なのです。

やめたいのに止められない。

分かっているけど止められない。

それはもう依存と言ってもいいかもしれません。

依存から抜け出すためには、1人ではなかなか実行できません。

禁煙は、あなたを含めた周囲のサポートがないととても難しいのです。

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禁煙に失敗はつきものです

誰でも一度は“禁煙しよう”と心に誓ったことがあるかもしれません。

でも、心に決めたことって、すぐに挫折しちゃいますよね。

挫折は当然です。

誰だって挫折はありますし、失敗は必ずあります。

心が折れる場面は絶対にあるんです。

でもそのたった一度の失敗で、数日頑張ったことをなかったことにしますか?

またそこから数日頑張るか、それともそこで止めてしまうかで、その後の展開は大きく変わってきます。

実際に禁煙に成功した人は、何度も失敗を重ねた末に成功することが多いそうです。

たった一度の失敗を“失敗”として終わらせるのではなく、成功するための過程には普通にあることだと認識しましょう。

たった一回や二回や三回の失敗でへこまないようにしましょう。

失敗したら、また一から始めればいいだけの事です。

でも、1人ではなかなか勇気が持てません。

大切な方の身体と心を守る為に、是非とも二人三脚で応援してあげてくださいね。



まとめ

喫煙者がすぐ怒るのかは主観によるところが大きいので、イエスともノーとも言い難いものです。

しかし、喫煙時間が空いてしまうとイライラしたり、長期間の喫煙によって、タバコがない状態が考えられなくなっていたら、喫煙の影響は少なからずあると考えた方がよいでしょう。

その状態が、第三者からはすぐ怒るように見えているのかもしれません。

喫煙する期間が長くなる程、身体的な影響が出やすいのは勿論のこと、不安や抑うつなど精神面でもジワリジワリと喫煙の影が忍び寄ってきます。

大切な方が喫煙によってすぐ怒るように見えたなら、是非とも禁煙を勧めてあげてください。

そして禁煙の失敗を繰り返しながらも諦めないように励まして、成功を勝ち取ってくださいね。

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