育てにくい子と育てやすい子。どう違うの?将来のために今できること

子どもが小さいと、泣いたりゴネたりといろんな場面で手を焼いてしまって、“我が子ながら育てにくい子”…と感じることってありますね。

一方で、手がかからずにとっても世話のかからない“育てやすい子”もいます。

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どちらの場合も、「これでいいのかな?」「何か障害があるのかも…。」と心配になることはありませんか?

“育てやすい子”と“育てにくい子”はどう違うのでしょうか?

将来の為に今できる事を考えましょう。

育てにくい子ってどんな子?将来の為にどうすれば?

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多動

ガサガサ、ウロウロして、多動に悩んでいる親御さんは多いのでは?

特に男の子。

活動量が多くてエネルギーがとてもありますから。

小さな子を抱えた親の“悩みトップ5”にも「多動」が入っています。

親元から勝手に離れて何処かに行ったり、食事中にも立ち上がってウロウロしたり。

ウロウロしすぎて車にひかれそうになってヒヤッとすることもあると思います。

目が離せなくて、とても育てにくくて。

いつまで続くの?将来どうなるの?と心配になりますね。

しかし、多動はあまり気にする必要はありません。

子どもの多動は2〜3歳頃がピークです。

それからは少しずつしっかりして落ち着きが出てきます。

小学校低学年でもよく動く子どもは沢山います。

しかし、小学5〜6年になるとほとんどの子どもは落ち着きを見せます。

かんしゃく

一旦言い出したら言う事を聞かないし、人前でも平気で暴れる。

なだめても怒っても、機嫌が直ってくれない。

親としては途方にくれてしまいますね。

腹が立って、本当に育てにくい子だと嘆かわしくなってしまいますね。

子どもはちょっとした事でも怒ります。

それはまだ、年齢的に感情のコントロールが下手なのと、言葉で気持ちをうまく伝えられないからです。

かんしゃく持ちの子どもを見ていると、将来どうなるんだろう…と心配になると思いますが、かんしゃくは、子どもなりの精一杯の自己表現です。

言葉でうまく表現できないのだと言う事を理解して、できるだけ穏やかに対応できるように心がけましょう。

大人でもキレやすくて怒りやすい人はいますが、怒る事で損をする人もいます。

怒りの感情をコントロールするには、若干の練習が必要ですので、小さいうちから少しずつ気持ちの表現の仕方を学んでいきましょう。

怒りやすいと言うのは、もともと持った個性でもありますが、“怒る事で何かを得る”学習の結果でもあります。

言葉でうまく表現できない子は、怒る事で自分の意思を通そうとします。

それに大人が負けてしまうと、そのパターンが学習されて、その子どものコミュニケーションパターンとして定着してしまいます。

できるだけ、かんしゃくには反応しない、その場から遠ざかって対応しない工夫をしてみてください。

親が反応するのは、子どもがかんしゃくを起こしている時ではなく、かんしゃくを起こさずにうまく振る舞えた時です。

その時に褒めてあげましょう。

とても望ましい行動だったと認めてあげましょう。

かんしゃくや怒りの感情のコントロールを学ぶのは時間がとてもかかりますが、根気強く関わってあげましょう。

他の子どもと比較すると腹がたちますが、気にしない。

ゆっくりと関わってあげましょう。

褒められる事から、自分を“律する”事を学ぶのは時間がかかりますが、1番早い方法です。

将来は必ず変わる…と信じて頑張りましょうね。

こだわり

融通がきかなくて、変更が苦手。

自分だけのルールがあって、なかなかそれを譲ることができません。

負けることが嫌で、勝ちにこだわってとても怒ることも。

どんなに説得しても納得してくれないし、予期せぬ変更には激しく抵抗するので、とても育てにくい子だと感じるでしょう。

でも、3歳前後の子どもにこだわりが出てくることはよくあります。

“自我”と呼ばれる、自分の意思が芽生えてくるからです。

自己主張できることはとても素晴らしいことですので、子どもの意思を尊重してあげることはとても必要です。

こだわりが強い子どもは、反面、頑張り屋さんでもありますので、良い所は伸してあげましょう。

譲れなくてキーキー言ってる子を見て、こんな子は将来どうなるんだろう?と心配になるかもしれませんが、人生経験を積んで、経験値が上がればこだわりも減ってきます。

様々な経験をさせてあげることです。

そして、小さな失敗や小さな挫折を受け入れて、気持ちを切り替える経験を積ませてあげましょう。

小さな子どもには、前以て予定を伝えるなど、見通しを持たせてあげると切り替えがしやすくなります。

神経質

初めて触るものや初めて食べる物、など初めてのものに慎重だったり、突然の音に驚いてしまったり、感受性が豊かで繊細な子どもです。

神経質な面があって、育てにくい子だと感じるかもしれませんが、子どもの個性ですので認めてあげましょう。

将来が心配かもしれませんが、神経質な子どもは苦手なことを何度も経験して徐々に慣れていくことが必要です。

焦らずに、楽しく経験させてあげましょう。

不注意

注意散漫で集中力がない。

思いついたらすぐに動いてしまったり、人の話に割り込んでしまう子どももいます。

じっとできる子を見ると、育てやすそうで羨ましいですね。

ガサガサ動き、よく怪我をして、突拍子もない行動を取る。

そんな感じの子です。

でも、小学生でよく忘れ物をする子もいますし、大人でもおっちょこちょいの人はいますから、ちょっとした不注意はよく見られるものです。

多動と同じで年齢と共にしっかりしてきますから、ゆったりと構えておきましょう。

視覚的な刺激や聴覚的な刺激に反応しやすいことが多いので、沢山の刺激が一気に入ってこないように環境を工夫してあげましょう。

また、とっさに動いたり空気を読みにくいようでしたら、社会のルールを具体的に優しく伝えてあげましょう。

寝ない

人にはそれぞれの睡眠のリズムがあります。

小さな子どもでも、よく眠る子どもからホントに眠らない子どもまでいろいろです。

寝付きの悪い子どもは寝起きも悪いことが多く、睡眠から覚醒、覚醒から睡眠へのスイッチの切り替えがやや苦手な子も多いようです。

就園して日中にたくさん遊ぶようになると、疲れて夜寝てくれる子が多いです。

なるべく身体を動かして、活動量を保障してあげましょう。

また、夜寝ない子は、“寝るためのセレモニー”が有効な子もいます。

夜寝る前に「さよなら。お休みなさい」と伝えて“宣言”する儀式です。

大切な人形やオモチャに「お休みなさい」と言って回るうちに寝るスイッチに切り替わります。

意外と効果がありますので試してください。

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育てやすい子ってどんな子?将来の為にどうすれば?

育てやすい子は基本的に親が振り回されたり、困ることはあまりありませんね。

とてもいい子なんだけど大人しすぎる、受け身の傾向があるなどで、将来が不安になることがあるかもしれません。

反抗しない

人当たりが良くてケンカもしない

よく寝て手がかからない

穏やかで落ち着いている

など、育てにくい子を持つ親から見たら、ホントに育てやすい感じがします。

育てやすい親からすると、もっと自己主張してほしい。自分を押さえ込まずに無理しないでほしい。と言うのが本音でしょうか。

しかし、これは本人の個性です。

穏やかなのはとても良いことですので、このまま温かく見守ってあげてください。

もし、お子さんが無理しているように見えるのならば、少しゆったりめに関わって、自分から何かを発信してくるのを待ってあげてください。

我慢しなくてもよいこと、自分の意見が間違っていても発言することに価値がある事を教えてあげてください。

それを確認した上で、お子さんが困っておられないようならば、育てやすい子を授かってラッキーだったと思いましょう。

人にあまり関心がない

育てやすい子なんだけど、人にあまり関心がなくて人との関わりが稀薄。

反応があまり感じられない。

将来大丈夫かなって気になりますね。

マイペースなのかもしれません。

人にはそれぞれのペースがありますから、無理しないでください。

人への関心は人それぞれです。

1人でいる方が楽しい子どももいますので、その子のペースを守ってあげてください。

親が焦って、活動的な事に引き込むと無理が生じてしまいます。

ゆっくりを心がけて、子どもの個性を認める事から始めて下さい。

年齢と共に、きっと自分で自分の世界を切り開いていきますよ。

大丈夫です。

親との相性

“育てやすい”“育てにくい”と感じるのは、親の主観です。

活発なお母さんが大人しい子を育てたら、物足りない気がして不安になるかもしれませんし、きっちりしたお母さんが大らかな子を育てたら、大雑把でイライラしてしまうかもしれません。

自分と違うタイプは受け入れるのが難しいです。

それが子育ての難しさでもあり、醍醐味でもあるでしょう。

お互いの個性を認め合う事から始めましょう。



まとめ

“育てすい子”“育てにくい子”と感じるのは、親の性格と子の性格との相性に依るところもとても大きいです。

まずはお互いの人格を認め合う事から始めましょう。

子どもは成長途中にあるので、人格も未熟で、大人から見ると欠点だらけに見えるかもしれません。

物事には裏表があって、同じことでもどこから見るかで、その人の性格は長所でもあり短所にもなり得ます。

“多動な子”は、違った面から見ると“活発な子”になります。

子の良さとして認める事から始めましょうね。

苦手な面、短所の面は、人生経験を積み重ねていく事で改善されてきます。

子育ては、どんな人生経験をさせてあげるか、辛い事や嫌な事にもちゃんと向き合わせてあげて、どう乗り越えさせてあげるかが大切かもしれません。

“子育て”は“親育ち”です。

まずは、自分が変わる事、自分の意識を変える事から始めましょう。

それが子どもの将来に繋がっていきます。

 

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