社内を歩いていたら遠くに上司が見えて…。
慌てて方向を変えて、いつもガミガミすぐ怒る上司から逃げ出した経験はありませんか?
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すぐ怒る上司の顔を見るだけで胸がドキドキしたり、冷や汗が出たり、ひどくなると吐き気を感じる人もいるかもしれません。
上司が怒る原因を探り、どう付き合えばいいのかを考えませんか?
上司がすぐ怒る原因と付き合い方
人はいろんな状況に出くわした時に様々な感情を抱きますが、同じ場面でも人によって感じ方は違います。
例えばいつも乗っている電車に乗り遅れた時に、ある人は「今日はついてない。サイテー」と感じるでしょう。
しかしある人は「次の電車まで15分も時間ができた。この間に書類に目を通せるぞ。ラッキー」と感じるかもしれません。
同じ状況でも、どう感じるかは人によって全く違い、その結果どのくらいストレスを感じるかも全く違ってきます。
上司も人間ですから、いろんなタイプの方がおられます。
どんな場面が怒りを誘発するのか、そしてその時上司はどう感じるのか。その結果どんな行動に出るのかを観察して、その上司がすぐ怒るパターンをマスターしてしまいましょう。
まずは上司はどんな場面で怒りを誘発されるのかを見てみましょう。
“怒り”は、その状況が“耐え難い”と”感じた時に生じる感情です。
上司はどんな時に“耐え難い”と感じているのでしょうか?
大きく二つに分けられます。
一つは自分の価値基準がおびやかされた時。
二つ目は自分のプライドが傷つけられた時です。
自分の価値基準がおびやかされた時
◯◯すべきである、との思いが強い方で、その自分の思いがおびやかされると耐えられなくなって怒るのです。
①攻撃型
私は上司なんだから思った事は正しいし、周りは従うはず。と、自分の意見を押し付けてきます。
だから、自分の意見が思うように通らなかったり反対されると怒り心頭。
攻撃型の方ですね。
このタイプの方は言い方が激しいので、怒ることに対してついついこちらまで腹が立ち、感情的になってしまいます。
でもそうなると火に油を注いでしまいます。
上司の怒りは益々ヒートアップしますので、できるだけ淡々と冷静に対応しましょう。
上司が怒りをぶつけない人は、そんなクールなタイプの人ではありませんか?
あなたも感情を抑えて落ち着いた口調で対応しましょう。
上司もすぐ怒るのをやめるはずです。
②規範型
頭の固いタイプの方です。
“社員とはこうあるべきだ”
“部下たるもの、こうあらねばならない”と、社会的な規範に縛られています。
頭が固くて融通が利きません。
自分の考えは正しいと信じて疑わないので、反論されると怒るのです。
何を言っても話が噛み合いません。
反論しても無意味です。
上司の話をベースにするとなかなか進展しませんので、話の視点を変えてみるのも良いかもしれません。
理論ではなく情で訴えると良い場合もあります。
あまりにも頑固なので「分かりました。ではおっしゃるようにやってみます」と開き直ると「よし。その心意気が気に入った」と思わぬ言葉が返ってくる事も。
どこかで話の方向を変えてみましょう。
③理想追求型
優秀でよくできる上司に多いです。
自分と同じように誰でもできると思うので、要求水準が高く、それに応える事ができない部下を激しく怒るのです。
理想が高くて達成課題のハードルが高い事も多いので、要求された部下は困ってしまいますね。
上司と同じだけのスキルをすぐに身につけることはできませんが、近付こうとすることは大切です。
こういうタイプの方は努力家で根性のある人が好きです。
ぜひ、やる気とさわかやかを出して前向きであることをアピールしましょう。
自分のプライドが傷つけられた時
自己愛が強くて自分のプライドが傷つけられた時に怒るのです。
④防衛型
自分にどこか自信がなく、上司の心には“不安”が潜んでいます。
“上司としてい上手く出来ているか”
“リーダーシップは取れているか”と周囲の評価がとても気になり、部下から自分のプライドが崩されそうな反応が見られた時や自分の意見を非難された時に、必死で自分の存在を守ろうとして怒るのです。
こんな上司とは普段からの付き合い方が大切になってきます。
上司の優秀さを褒めてあげましょう。
褒められると誰で嬉しいものです。
上司の優秀さを褒めると「さずがに君はよくわかってる」と協力的な関係になれるかもしれません。
⑤甘え型
甘えたいのに甘えられないタイプの上司です。一方的にいろんな要求をして屈折した甘えを表現します。
表現下手で甘えた。
末っ子気質で愛情を欲しがる。
愛情を向けてあげないと、すねたりひがんだりして不機嫌になり、部下を怒るのです。
こんな上司には小さい子をあやすように、手厚く愛情を示してあげましょう。
単純なようですが、自分に向けられた愛情を感じ取って機嫌が良くなるはずです。
⑥出世欲型
自分の出世が一番。
だから、自分の出世を邪魔する部下の失敗は許せません。
そんな、自分の出世を邪魔する部下は目障りで思わずすぐ怒るのです。
部下を守るよりも自分を守ることを優先しますので、職場の雰囲気はとても悪いのではないでしょうか。
自分1人の力では太刀打ちできませんが、仲間と知恵を出し合って、部下に優しくしないと出世が遠ざかってしまうような状況を作ってしまいましょう。
あまりにもひどい時は上司のそのまた上司にそっと相談するのも手かもしれません。
上司にとっては、部下よりも自分の上司からの評価が気になるはずですから。
その他
⑦発達障害型
もともとコミュニケーションが苦手なタイプの上司です。
相手の立場を理解しにくく、言葉の読み取りが苦手な方が多く、怒りの感情のコントロールが下手な方が多いです。
怒りの閾値が低いのですぐに沸点に達してしまい、キレてしまって他人を攻撃して怒り散らします。
キレられた方はとてもしんどいです。
上司自身の会社での不適応がイライラの原因になっている事が多いので、自分達の行動を変えても状況は変化しません。
自分達の行動を変えるよりは、上司が働きやすい環境を整えてあげてください。
自分のケアはできていますか?
上司のタイプ別に怒る原因とその対処法を述べましたが、もう一つ大事な事があります。
それはあなた自身の心のケアです。
怒りを受け止めるのはとても大きなエネルギーが必要です。
怒りをどう受け止めるか、また、ダメージを如何に少なくするかの工夫をぜひとも行ってください。
工夫点を書きましたので、参考にしてみて下さい。
聞き流す:上司の理不尽な怒りを真剣に聞いていては身が持ちません。時には聞き流す事も必要です。
給料だと思う:これも給料の内。
仕事はこんなものだと割り切る。
仲間作り:この辛さが分かるのはやはり同僚。上司が怒るのを1人で受け止めるのはしんどいですが、理解しあえる仲間がいると心強いですね。辛さも半減します。
ミスは誰にでもある:上司は何を怒っていたのか考えましょう。仕事上でミスがあって叱られたのなら、それだけのことです。
誰でも失敗はします。そもそもミスがあるとの前提に立って仕事は行われなければなりません。
次にミスしないようにするにはどうしたらいいのか。それがわかればもうおしまいです。
次に失敗しない。それだけのことです。深く考えないようにしましょう。
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上司がすぐ怒る事とパワハラ
仕事では怒られること自体はよくあることかもしれません。
ミスをすれば大変な事になるので、上司も真剣に怒るのでしょう。
しかし、上司の怒り方は納得できますか?
怒られて「次は注意しないと」と素直に反省できますか?
もし、上司があなたの人格まで否定する発言があったなら、それはパワハラです。
物を投げる・殴るなどの暴力はありませんか?
怒った末に無視したりしませんか?
無理な仕事を押し付けませんか?
掃除などの簡単な仕事しかあなたに与えないようなイジメとも取れる仕打ちは受けていませんか?
あなたがそれらの上司の行動で苦しんでいるのなら、それは立派なパワハラです。
1人で抱え込まないで、是非とも誰かに相談してください。
あなたの心が心配です。
まとめ
仕事上のミスは誰にでもあるものです。
上司が怒るのもよくあることです。
しかし、その人の人格にまで踏み込んで怒るのはよくありません。
怒られたあなたが苦痛を感じるのならば立派なパワハラですので、誰かに助けを求めて自分をきちんと守りましょう。
上司が怒るのには理由やパターンがあります。
上司の怒りのパターンを把握して対処する事は、職場内の円滑な人間関係を作るきっかけにもなります。
上司をじっくり観察して、是非、人間関係改善の糸口を見つけてくださいね。
男性の発達障害に関してはこちらに書いていますので、この記事も併せてご覧ください。
⇨旦那がすぐ怒るの耐えられない!疲れたあなたが知っておくべき事
また喫煙とイライラの関係はこちらをご覧下さい。
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