小さい時はあまり手がかからなかったのに、小学生になってからすぐに泣いたり怒ったりしてとても育てにくさを感じるようになった…。
そんな子どもさんはいませんか?
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小学生の女の子で育てにくい子。
そんな子どもについてまとめました。
育てにくい小学生の女の子の特徴
しっかりしている子
とてもしっかりしていて、学校ではリーダー的な存在であることも。
利発で活発。
好奇心に満ちている子であるかもしれません。
学校では頑張っていい子でいるのに、家に帰ってきた途端に豹変して気難しい子に変身します。
些細なことにイラついて、母に突っかかってくることも。
何か言っても口が立つので、理路整然と言い返してきて、とても育てにくい子だと感じてしまうでしょう。
でも、実は内面は繊細で敏感。
いろんな事にとても気を遣っている子なのです。
しっかりしている子への対応法は?
実はとても気を遣う女の子なので、学校では気持ちが張り詰めています。
アンテナを張り巡らせて、いっぱいいっぱいなのかもしれません。
家は、本当の自分に戻れる“基地”のようなものです。
家ではゆっくり過ごせるようにしてあげましょう。
ピリピリしていて、特に母にはその苛立ちをぶつけてきます。
始めは受け止めようと努力した母も、子に変化がなくて喧嘩腰なので、ついつい挑発に乗って喧嘩をしてしまいがちです。
彼女たちは口が立つ女の子なので、すぐに言い返してきます。
しかも、ある意味正当な意見なので、言い返しにくくて余計に腹が立つ事でしょう。
この育てにくい子は、家で自分を取り戻したいのです。
母には、このイライラした感情やしんどさを受け止めて欲しいのです。
こんな時は是非、カウンセリング的に接してあげて下さい。
カウンセリング的な関わりって?
⒈I(アイ)メッセージで伝える
私たちは子どもに「あなたはいつも○○しない」「あなたは偉そうなことばかり言う」のように、主語をYOUにしてしまいがちです。
でも、カウンセリング的に少し配慮した言い方はI(アイ)(私)を主語にしたメッセージです。
「私はあなたが疲れてるように見えるよ」「私がして欲しいのは、こういうことなの」と言えば、相手を攻撃せずに、自分の意見をやんわりと伝えることができます。
⒉感情を受け止める
子どもがイライラして怒ったり、口答えをすると、その行動に反応してついついと叱ってしまいがちです。
でも子どもは喧嘩をしたいのではなく、気持ちを受け止めて欲しいだけなのです。
「いつも口答えばかり!」「偉そうなことを言っても、いつも何もしないじゃないの!」と行動の批判をすると、負のループに落ち込んでしまいます。
そうではなくて、イライラした子の気持ちに注目して下さい。
基本は「そうね」「そうだったの」「そんなことがあるの」と、「そうね」を基本とした受け応えにします。
そこに感想もつけられれば尚、良いです。
「そうだったの。だから、今日は怒っちゃったんだ」「そうね、その気持ちはわかる。そんな時は腹が立つね。」「そうか。それじゃあ、悔しくなっちゃうね。」と、子の気持ちを代弁する形で応答するのです。
きっと、子は“やっぱり家族は自分の気持ちを理解してくれる”と納得して、気持ちも落ち着くことでしょう。
子の話しに賛成しかねる時もありますね。
そんな時は「そうかなぁ」で、サラリと流しましょう。
決して「あなたはそんなことばかりするからこうなるんだよ」と説教しないことです。
サラリと…です。
小学生はまだまだ子どもです。
気持ちを受け止めてもらえるだけで随分変化します。
完璧を求める子
きっちりしていて、しっかり者。
何でもキチンとする女の子です。
ただし、きっちりし過ぎて、それができない時にはイライラして機嫌が悪くなります。
そこが育てにくい子だと感じる点です。
完璧を求める子への対応法は?
小学生なので、複雑な思考はまだ苦手です。
比較的陥りやすいのが0か100かの極端な思考になってしまうことです。
特に女の子はきっちりして真面目な子が多いので、この思考様式に陥りやすいです。
“できなければもう最低”
“一問でも分からなければ、もう嫌になってくる”
でも、それはとてもしんどいですね。
こんな女の子には、是非とも“中間”を意識できるように指導してあげて下さい。
目標を100点に置くのではなく、もっと具体的にどこまで達成できれば良しとするのかを意識させてあげて下さい。
縄跳びが苦手な子がいたら、「今日の目標は腕を回すのではなくて手首を意識して回すことにしよう」「このタイミングで3回跳んだら、今日は花マル!」のように、具体的な目標を持たせてあげましょう。
目標とする所がとてもつもなく高いのが彼女たちの特徴です。
少し頑張れば到達できる目標を作ってあげて、それをクリアーするのを親子で喜びましょう。
少しずつ、0か100ではない、20や30、85…なんていう、“間”を意識して納得できるように持っていってあげましょう。
我慢する子
自分を抑えがちで、自分の意見を我慢する女の子です。
周囲のことを考えて、自分を出さないようにしているのではないでしょうか。
下に兄弟がいて、「もうお姉ちゃんだから」「もう小学生だから」と言われてきたり、自分でもそう感じていたりします。
ご両親が忙しいのを察していたり、夫婦間の問題や、経済的、その他の問題を敏感に感じ取って、1人で胸を痛めている事もあります。
自分を出すのが苦手な女の子です。
我慢する子への対応法は?
小学生はまだまだ子どもです。
大人は「もうお姉ちゃんだから」「もう小学生だから」と、いい子に振る舞うのを要求しがちです。
小学生の女の子でも、是非、“赤ちゃんに毛が生えたくらい”だと考えて下さい。
兄弟が目の前にいると、なかなか甘えさせてあげられないし、小学生なら自分からもなかなか甘えにくいかもしれません。
是非、女の子と2人だけの“特別な時間”を作ってあげて下さい。
他の兄弟を誰かに見てもらえるのなら、2人だけで買い物に行く。
他の兄弟が寝た後に、2人だけの時間を作る。
たくさんの時間じゃなくてもいいのです。
“量よりも質”です。
わずかな時間でも、小学生の女の子とだけ向き合う。
きちんと目を見て向き合う。
ゆったりとした気持ちで、温かい気持ちで向き合う。
そんな工夫をしてみてください。
「我慢はしなくていいよ。」
「いい子じゃなくてもいいよ。」
「言いたいことはいってもいいんだよ。」と伝えてあげてください。
きっと、女の子は何かを感じ取って安心します。
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学校とストレス
小学生になると、幼稚園や保育園とは全く違った環境に置かれることになります。
今までは、幼稚園や保育園の先生に守られて、ゆったりと過ごしてきたはずです。
お友達とケンカをすれば先生が仲裁してくれて守ってくれるし、お勉強もそんなにありません。
ところが小学生になると、先生の目はあまり届かなくなります。
子ども同士の社会が出来上がってきて、子どもだけの社会で生きていくことが期待されます。
そして、時間割が組まれて、少しばかりの休憩時間を挟んで、1日に何時間ものお勉強をしないといけません。
学期毎には到達度を図る“テスト”が実施されて、数字で自分の実力が評価されるようになります。
小学生にすれば、張り切っていかないとなかなか大変な毎日です。
小学生の女の子は、その大変さを家で癒そうとします。
だから親からすると“育てにくい子”だと感じてしまう場面が増えてきます。
小学生の女の子はどんな点でしんどいのかを見ていきましょう。
小学生の女の子と勉強
小学生にとってとても大変なのは“勉強”です。
特にテストで評価されて自分の実力が数値化されるので、イヤでも自分の力のなさや不甲斐なさを見せつけられてしまいます。
多くの子は、テストで少なからずショックを受けたり、挫折を感じてしまったりします。
特に勉強が苦手な子は、小さな挫折を繰り返して自信をなくしたり、劣等感を持ったりします。
小学生の子はまだまだ感情表出が苦手です。
この辛い気持ちを言葉ではなかなか表現できません。
辛さや悲しさ、悔しさがイライラに繋がり、大人から見れば“育てにくい子”だと写ってしまうかもしれません。
人はいろんな挫折を繰り返し、乗り越えることで成長をしていきますが、小学生はまだまだその技術を持っていません。
是非、それを乗り越える手助けをしてあげてください。
お勉強のお手伝いをする事ももちろん大切ですが、それ以上に大切なのは「自己肯定感」を持たせることであり、「自己表現」できる手段を持たせてあげることです。
「あなたがとても大切」「あなたをとっても愛していて、かけがえのない存在だ」と、子が無条件に愛されていると伝えてあげてください。
そして、運動でもお絵描きでも音楽でも何でもいいのですが、自分らしさを表現できる手段、自信を持てる何かを作ってあげてください。
運動が優秀、音楽が優秀…などと、優秀であるという意味ではありません。
自分らしさが何かで表現できる…という意味です。
自分が自分らしく生きる…。それがとても大切です。
小学生の女の子と担任
小学生にとって影響を受けるのは“担任との相性”です。
のんびりさんの子だったらきっちりしてる厳しい先生はちょっと苦手…。
でも、やんちゃな子だったら、そんな厳しめの先生がピッタリ!
人と人とには相性があります。
あってはならぬ事ですが、やはり先生と子どもとにも相性があります。
ただ、大抵の場合は、相性が合いにくい先生とでも何とかうまくやっていきますし、自分とは違うタイプの先生から学ぶ事がとても多くて良かった、となる場合はたくさんあります。
しかし、先生の指導方法の影響があまりにも大き過ぎて、じわりじわりと小学生の女の子の心に負担がかかってくる時があります。
年度が変わってから元気がない。
神経質になってきた。
先生や学校を怯える。
登校しぶりが出てきた。
朝になると腹痛や頭痛を訴えるようになった。
そんな不調や育てにくい感じが見られたら、学校で何かあったのかもしれません。
担任が原因だった時は、やんわりと対応方法を相談してみましょう。
相手も人格のある人間ですから、クレーム的になってしまっては元も子もありません。
お互いが気持ち良く相談できる雰囲気を作って、前向きに検討していきましょう。
先生に“自分を振り返る機会になった”と思ってもらえればいいですね。
小学生の女の子と発達障害
幼稚園や保育園までは特に指摘されなかったのに、小学生になってから発達障害が疑われる場合も時々見られます。
女の子は特に乱暴さや多動が顕著ではないので、幼児期には目立たない事が多いです。
ADHD(注意欠陥多動性障害)
女の子で多い発達障害は不注意タイプのADHD(注意欠陥多動性障害)です。
ややぼんやりさん。
忘れ物がとても多くて、毎日しなければいけない行動も忘れっぽくて定着しません。
人はいいのですが、「あっ!忘れた」がとても多いので、親は育てにくい子だと認識しがちです。
叱られる事が多いのがこのタイプの女の子です。
叱られてもどうにもできなくて、本人も困ってしまいます。
環境調整が大切ですし、場合によっては薬を用いるととても効果が出る子もいます。
家庭だけで抱え込まず、学校や病院に相談に行きましょう。
学習障害
幼稚園や保育園では学習はまだゆったりですが、小学生になると本格的になってきます。
そこで、学習上の困難さが明らかになってくる場合があります。
字が書けない。
字が読めない。
文章が読めない。
計算が苦手。
推測や推論がとても苦手。
そんな状況が続いて、学習面での困難さが続くようなら、是非学校に相談してください。
対応策はいろいろあります。
個人に応じた方法を早く見つけてあげましょう。
まとめ
まだまだ赤ちゃんだと思っていた我が子も小学生。
もう小学生。
もうお姉ちゃん。
そんな期待が子どもに注がれる場合も多いのではないでしょうか。
特に下に兄弟がいる時は、そんな期待が高まります。
しかしまだ“小学生”です。
感情の認知も言語表現力もまだまだ未熟で、自分の心に芽生えた感情を上手く見つけられないし、表現もできません。
私たち大人はそんな小学生の女の子の代弁者になってあげましょう。
共感者になってあげましょう。
学校生活は小学生には重要です。
安心して生活ができるように援助してあげましょう。
発達障害は支援が早い方が良いです。
もし、気になって不安を感じている方がおられたら、躊躇する事なく誰かに相談してみましょう。
私たちの考えにはなかった新たな支援法を教えてもらえるかもしれません。
発達障害や精神的な問題に関してはこちらもご覧ください。
また、子育てについてはこちらをご覧ください。
⇨子どもにすぐ怒る私。やめられないのは虐待?正しい育児って?
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