赤ちゃんが育てにくい子だった。もしかして発達障害?特徴は?

赤ちゃん…って聞くと天使のイメージが浮かびますが、現実は大違い(笑)

泣くし怒るし。

親を全く眠らせてくれないし。

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赤ちゃんが育てにくい子だった時、もしかしてこの子は発達障害かも…と不安になったことはありませんか?

赤ちゃん時代を中心に、発達障害の特徴をまとめてみました。

赤ちゃんでも発達障害は分かるもの?

今回の“赤ちゃん”とは2歳くらいまでとします

赤ちゃん…と言うとスヤスヤ眠っている小さな子を母が胸に抱く…そんなイメージがあるかもしれません。

しかし今回はヨチヨチ歩きや小走りができ、ジャンプができ、言葉がが少しずつ話せるようになる位の子どもまで年齢を想定しています。

大体2歳くらいまでの子どもだと考えてください。

赤ちゃんでも診断はつきますか?

発達障害の診断には1〜2、3歳の頃の子どもの様子を知ることがとても必要です。

小さい頃にどんな行動特性があったか?

どんな事に興味を持ったか?

そんな点が、診断をつける際の重要な資料となります。

また、発達障害は早期発見・早期療育が必要だと言われています。

外国では、2歳くらいからの療育に効果がある…と言う文献も見られます。

ですから「赤ちゃんの段階でも診断はつくか?」と尋ねられたら「赤ちゃんでも診断がつくし、赤ちゃんの頃の様子は診断には欠かせない」と言う事になります。

私が経験した中では、4ヶ月の赤ちゃんでその特徴が見られていました。

1歳未満の子でも診断がつくケースもありますが、発達障害は“変化”するので、年齢があまりに小さい時は「発達障害の疑い」とされることが多いように思います。

育てにくい子は発達障害?特徴はすぐに分かる?

子どもさんがとても育てにくい子で、将来にとても不安を感じていても、すぐには「診察に行って診断してもらおう」とはなりませんね。

診察に行くにはとても勇気が要りますし、怖いものです。

勇気が持てなくて何年も…子どもが随分大きくなって、困りごとが深刻になって初めて訪れる方もおられます。

お子さんの人生がかかった診察ですから、やはり軽い気持ちでは行けません。

では、何が診察の後押しをしてくれるのでしょうか?

診察に行く決心をするきっかけは?

多くの親御さんが「診察に行った方が良いかも…」と決心するきっかけになるのは、育てにく子の「言葉の遅さ」です。

赤ちゃんは「マンマンマン…」と同じ言葉の連続を言う喃語から始まり、1歳くらいで“マンマ”と言う言葉と食べ物とが一致して認識されるようになると、初めて「言葉」が出てくるようになります。

多くの子は1歳から1歳半の間に幾つかの単語が話せるようになります。

しかし、その年齢を過ぎても言葉が出ない。

あれ?と心配にはなるものの、“子どもは個人差が大きいから”“男の子は言葉が遅いから”と周囲の人から言われると「そんなものかな?」と感じて様子を見る。

でも、待っても言葉が出ない。

「この言葉の遅さは何なんだろう?」と段々と心配になってきて、「一度お医者さんに診てもらった方がいいかも」と気持ちが変化していきます。

言葉の遅さを保健所の健診で指摘される場合もありますね。

発達障害は赤ちゃんの親なら分かる?

診察に行くきっかけになるのは「言葉の遅さ」が気になってが多い…と言うことは、子の成長が気になるのは大体2歳過ぎ、3歳近くになってが多いように思います。

それまでに何も心配な点がなかったのか?と言うと、そうでもない。

言われてみるとこんな点が気になる。

あんな点は他の子より少し遅いかも…と、感じるかもしれません。

でも、それらの心配な点が「だから発達障害だ」に繋がるかと言えばそうでもない。

また、心配な点があってネットで調べてみると「発達障害」と言う文字が出てくる。

“うちの子、当てはまる部分もある…”

そう感じても、「だからうちの子は発達障害だ」と確信するまでには至らないでしょう。

“漠然とした不安を感じる”

“発達障害と言う文字がまとわりつく”

そう感じていても、確信が持てずに不安を抱えたまま過ごすのが多いです。

「親ならすぐに発達障害が分かりますか?」

そんな問いには「親にはなかなか分からないものです。」と答えるでしょう。

やはり専門家に相談して診てもらうのが一番です。

赤ちゃんを育てにくい子だと感じるのは何故か

赤ちゃんの1日の行動を見てみましょう。

寝る。

起きる。

ミルクを飲むあるいはご飯を食べる。

ウンチをする。

おしっこをする。

動く。

話す。

以上です(笑)

ホントに赤ちゃんの行動はシンプルです。

でも、たったこれだけのことなのに一筋縄ではいきません。

寝ること→まとめて寝ない。

起きること→すぐに起きる。お腹がすいただけでもすぐに起きて泣く。

ミルクとご飯→1日に何度も飲む。食形態の工夫が要る。

ウンチ→ウンチは自分で処理しない。

おしっこ→オシッコもトイレでしない。

動く→動くとどこに行くか分からない。

話す→片言なので通じにくい。

お子さんの1日の行動はとてもシンプルで、たったこれだけなのに、どの行動も不十分。

自分でできない。

未熟。

世話に手間がかかる。

こう考えるとお母さんって偉いですね。

毎日24時間シフトで1人でこなす。

しかも、ただでさえ手間がかかって大変なのに、よく泣く。

機嫌が悪い。

そんな性格が加わると、とても育てにくい子だと感じてしまうはずです。

子育ては本来手間がかかって大変。

それにちょっとした癖が子にあると、あっという間に育てにくいと感じてしまうでしょう。

育てにくいと感じるのは、子育てではある意味当たり前…なのかもしれません。

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発達障害の特徴と赤ちゃんの育てにくさ

赤ちゃんの個性が強すぎると育てにくいと感じると思いますが、この中には発達障害の要素を持った子もいます。

どんな特徴があるのかを見ていきましょう。

言葉と赤ちゃんの育てにくさ

言葉の遅れがきっかけになって、発達を心配する親が多いと述べましたが、やはり親が一番気になるのはこの点かと思います。

なかなか言葉が出ない。

1歳過ぎには出ていたのに突然なくなってきた。

「○ちゃん食べる?」「タベル」

「何欲しい?」「ホシイ」

こんなオウム返しの会話になりがち。

宇宙語のように、何かをしゃべっている。

会話は成り立たないのにコマーシャルのフレーズなどを突然言う。

こんな点が特徴です。

非言語的なコミュニケーションと赤ちゃんの育てにくさ

コミュニケーションは、言葉だけでなく表情や仕草のような非言語的な事を読み取りあって成立しています。

赤ちゃんでも1歳くらいから指差しができるようになります。

指をさして何かを伝えたり、指差したものを一緒に見て楽しんだり共感したりします。

発達障害の子は、この非言語的なコミュニケーションが苦手な事も多いです。

バイバイが使えない、あるいは掌の向きが逆さまのバイバイになる。

人の手をクレーン車のように使って物を取ってもらう。

人の表情が分かりにくい。

叱られているのも分からない。

こんな点が特徴です。

多動と赤ちゃんの育てにくさ

1歳を過ぎて歩くようになると、途端によく動くようになって手がかかる子がいます。

すぐにどこかに行ってしまう。

落ち着いて座れない。

高い所も平気で行ってしまう。

親は目が離せないのでとても育てにくい子だと感じてしまいます。

人への関心の低さと赤ちゃんの育てにくさ

人よりも物に興味がある。

人見知りがきつすぎる。逆に人見知りがなさ過ぎて誰にでも近づく。

同年代の子どもに関心がなくて近づかない。

こんな点が特徴です。

こだわりと赤ちゃんの育てにくさ

こだわりがきついのも特徴です。

融通がきかない。

自分のルールがあってなかなかそれを変更できない。

頑固。

思い通りにならないと激しく怒る。

癇癪がきつい。

気持ちや場面の切り替えが非常に苦手。

遊びがなかなか拡がらない。

決まった遊びしかしないこんな点が特徴です。

目の使い方と赤ちゃんの育てにくさ

目の使い方に特徴がある子がいます。

視線が合わない。

自分が要求したり話しかける時は目を見て話すのに、話しかけられた時にその人を見て受け答えすることが苦手。

横目で物を見たり、変わった角度で物を見る。

そんな点が特徴です。

聞こえと赤ちゃんの育てにくさ

小さい子の中に、耳が聞こえているのかしら?と心配になるくらい音への反応が悪い子がいます。

また、音への反応にムラがあって、呼びかけても振り向かない事もあります。

不意に鳴る大きな音を怖がる。

掃除機やドライヤーのような機械音が苦手。

そんな点が特徴です。

感覚と赤ちゃんの育てにくさ

触ることに敏感。

肌に触れる感覚に敏感。

初めてのものはなかなか触れない。

髪に触れられるのが苦手。

爪切りやシャンプーを異常に怖がる。

初めて見る食べ物には慎重。

偏食がとてもきつい。

すぐに匂いたがる。

いろんな感覚に敏感だったり鈍感だったりするのが特徴です。

物への関心と赤ちゃんの育てにくさ

回るものなど、偏った物に興味を持ちます。

石や光る物などの収集。

オモチャよりも砂や水などの感覚的な遊びに没頭する。

そんな点が特徴です。

睡眠と赤ちゃんの育てにくさ

睡眠リズムが整いにくいのが特徴です。

なかなか寝ない。

神経質で布団に置くとすぐに目が醒める。

起きてもグズグズしている。

夜泣きが激しい。

夜に突然目が醒めたと思ったら怖がったり立ち歩いたりする。

これらも特徴です。



まとめ

発達障害は、特徴が一つあると即座に“発達障害”と診断されるのではなく、様々な特徴が見られ、しかもそれらがあることで生活がとても困難になってきた時に診断されます。

人には個性がありますので、得意な面と同じくらい苦手な面があります。

従って、診断基準の特徴を見てみると、誰でも少しずつ当てはまったりします。

ですから、発達障害の特徴に神経質になる必要はありません。

ただし、いくつも当てはまっていて、育てにくい子で、親も実際に子育てに行き詰まっている時。

そんな時は躊躇せずに相談に行きましょう。

発達障害があるかどうかは別にして、自分の見方とは違った視点から子育てのアドバイスをもらえると非常に役に立ちます。

子どもは一人ひとり個性があって当たり前です。

その子の個性を理解して、得意な面はうんと伸ばしてあげましょう。

そして苦手な面はまずは大人が理解してフォローしてあげる事から始めて、その子にあった指導方法をじっくりと見つけましょう。

必ず子どもはそれに応えてくれます。

必ず成長します。

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