育てにくい子どもだと感じる親や教師の特徴。今しなければいけないことは?

相手は子どもと言えども、感情も意思も持った1人の人間です。

意見が合わなかったりケンカすることは当然ありますね。

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大人がイライラしたり、感情的になることがあるかも。

今回は育てにくい子どもだと感じてしまう親や教師の特徴と、今、私たちがしなければいけないことをまとめました。

育てにくい子どもだと感じる理由と親や教師の特徴

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多分、今読んでくださっているのはお母さんやお父さんが多いのではないでしょうか。

保育園の先生もおられるかな?

みなさんは、何故、“育てにくい子ども”だと感じますか?

他にご兄弟の子どもさんや園児さんがおられたら、その子どもと比較して、何が違いますか?

具体的な育てにくい理由は、子どもによって違うと思います。

しかしどの方にも共通しているのは、もしかすると“子育てに手間がかかる”という特徴が挙げられるのかもしれません。

仕事帰りで時間がないのにまとわりつく!

ゆっくりしたいのに、要求ばかりしてくる!

下の子にかまっていたら、必ず割り込んで自己主張してくる!

タダでさえ余裕がない育児なのに、子どもからの要求やまとわりつきが多いと大変です。

「忙しいから後にして!!」と怒りを感じるのも特徴ではないでしょうか?

“手間がかかる”

“私の時間を奪っていく”

そんな子どもに“育てにくい”と感じることが多いかもしれません。

また、子育てを精一杯頑張ってもむくわれないことがいっぱいあるので、そんな毎日に疲れる時もありますね。

そして、仕事を持っていて余裕がない。他の兄弟の世話が大変。夫婦関係が上手くいってなくて辛い。経済的に余裕がなくて大変。

このような、 その子の子育て以外の要因が影響していて精神的な余裕がなくなっている時は、育児はもっと“しんどいな”と感じるかもしれません。

教師ならば、園児が多くててんてこ舞い。

指導しにくい子どもが何人もいる。

同じクラスの担任と相性が悪くてギスギスしている。

家庭でのもめ事を引きずったまま仕事をしている。

そんな状況で毎日を過ごしていると、とてもストレスがたまってしんどいかもしれません。

まずは、自分の現在置かれている特徴と状況を見つめなおして、今よりも楽になれる方法を探っていきましょう。

親や教師が子どもを叱るきっかけを作っていませんか?

まず、私たち大人が一番気をつけていかなければならばいこと。

それは“気持ちに余裕を持つ”ということです。

分かっていますよね、そんなこと。

それができないからしんどいんだ!って思いますね(笑)

頭では分かっていても、なかなか余裕を持つことはできません。

でも大丈夫。

ちょっと工夫するだけで変わりますよ。

まずは子どもとトラブルになる時の事を思い出してください。

叱るのは、「出かけるまでにあと○分!」と慌てていたり、焦っている時に多くはないですか?

子どもは親や教師の感情を素早く読み取ります。

大人に気持ちの余裕がない時ほど、子どもは関わりを求めてきますしゴネます。

それは子どもが不安になったり、自分のペースを乱されて困っているからだと考えられます。

案外、“育てにくい”と感じる原因を作るきっかけ作っているのは大人の方である事もありますので、どんな時に自分の気持ちに余裕がなくなるかを考えてみましょう。

まずは大人から変わろう

まずは、自分の行動を変えてみましょう。

子どもを変えるのはなかなか難しいですが、“大人が変わる事”、“自分が変わること”は、自分の意思でできるので、そちらの方が早かったりします。

どんな工夫ができるか見てみましょう。

時間の工夫を行う

手間のかかる子ども、育てにくい子どもと関わる時にとても大事なのは、まず大人が精神的な余裕を持つ事です。

先ほどから言ってる通り、それがとっても難しいのですが…(笑)

ちょっとだけ、生活パターンを変えてみましょう。

朝に怒る事が多いなら、面倒ですが少し早く起床して、子どもが起きる前に用事を済ませる。

夜にバタバタしてしまうならば、晩ご飯を朝のうちに作ったり、作り置きして冷凍しておく。

そんな、時間的な工夫ができるのならやってみましょう。

工夫できたかを判断する点は以下の通りです。

  • 子どもの目を見て話すことはできたか?
  • 子どもに笑顔を見せられたか?
  • 子どもに怒りを向けるのをちょっと我慢できたか?

 

そんなことがちょっとでもできたら合格です!スゴイことです!

完璧でなくてもいいし、いつもできなくてもいいです。

ちょっとだけできたら自分をうんと褒めてあげましょうね。

いつもより、ちょっとだけできた!

そんな感覚で充分です。

行動の注目の仕方を変えて悪循環を断ち切る

親も先生が、子どもに注目するのはどんな時でしょうか?

子どもが食べ物をこぼしたり、妹や弟、同級生とケンカしていたり…。

子どもが“悪い事”をしている時に、すかさず注目することが多いと思います。

大人は、子どもの悪い行為には目ざとくて、決して逃しません(笑)

でも、怒られた子どもは言うことを聞くかと言えばそんなことなくて、泣いたり、逆に怒ってダダをこねたりかんしゃくを起こしたりしちゃいますね。

そうすると大人もまた腹が立って、子どもに反撃してしまいます。親も先生も怒りはエスカレートしちゃいますね。

でも、こうなってくると悪循環です。

子どもも大人も疲れるだけ。

毎日続くと、子どもは聞き入れもしなくなってくるかもしれませんね。

育てにくいと感じる子どもは、普段から叱られることが非常に多いのが特徴で、叱られる続けて、ちょっと自信をなくしてしまう時もあります。

親や先生は、子どもの自信を奪いたいと考えていません。むしろ反対ですよね。

成長して欲しいと願うから叱るのに。

でも、子育ての悪循環が起きると、結果が思うようにならない事が増えてきます。

関係を変えるために、私たち大人ができることは何でしょう。

まずは子どもの嫌な行動や腹がたつ行動を“避ける”ことから始めましょう。

“避ける”というのは、見ない、反応しない、その事に触れない、という意味です。

すぐに反応してしまうと悪循環になってしまいます。

怒りたくなるのを先ずはグッと我慢しましょう。

それから、もっと大事な心構え。

それは叱ってしまう自分を決して責めない…ということです。

人はいろんな感情がたまってしまうと、それが“怒り”という感情に変換されてしまいます。

怒りは起こって当然です。

そんな気持ちになった時に、子どもに怒りをぶつけなかっただけでもスゴイことです!

ちょっと我慢できた自分をちゃんと褒めて、評価してあげましょう。

注目する視点を変えて褒める

悪い行動に反応するのを我慢できましたか?

次にする事は、“褒める”です。

子どもさんは悪いことばかりしていますか?

そうではありませんね。

ちゃんと兄弟の面倒を見たり、こぼさずに綺麗に食べようと頑張ったり、いい面も沢山あるはずです。

しかし私たち大人は、子どもに“手間がかからない時”は、まるでそれが“当たり前”とでも言うようにスルーしてしまいます。

空気のように、その行為を見ようとしません。

例えそれが子どもの頑張りの結果であったとしても。

私たち大人が困らない事には、意識にも止めない傾向があるのです。

やって当たり前、って思ってしまうんですね。

是非、子どもが頑張っている事、努力して克服しようとしている事、当たり前のようにできている良い行いに注目して評価してあげましょう。

子どもたちは、大好きな大人から評価されるととても嬉しいものです。大人の私たちでさえ人から認められるのは嬉しいものですからね。

自分の頑張りをちゃんと見てくれた!

その気持ちは、子どもたちの生きるエネルギーになって、また、良い行動を頑張っていこうと思うようになります。

是非、子どもを見る視点を変えて関わってあげてください

育てにくい子どもにどうしても耐えられない時

育てにくい子どもの行動にどうしても耐えられない時は必ずあります。

先ほども述べたように、“怒り”と向き合うのはとても難しいものです。

怒りを抑えきれなくて爆発寸前になることも必ずあります。

こんな時は、思い切って子どもから離れて、子どもにその怒りをぶつけないようにしましょう。

別の部屋に移動したり、子どもから背を向けて見ないようにしてください。

先ずは大人がクールダウン…です!

深呼吸をしましょう。

数字を数えてもいいです。

自分が落ち着く方法を見つけて、冷静になるまで子どもに近づかないようにしましょう。

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育てにくい子どもの特徴は?

育てにくい子どもの特徴を少し挙げておきます。

多動、衝動性の特徴

絶えず動いていて落ち着きがない。

ネジを巻かれたように活動的。

思い立ったら我慢ができずに喋る。

人の会話に割って入る。

生活リズムの特徴

生活リズムが崩れると睡眠リズムなどいろんな面が崩れてしまいがちです。

なかなか寝つけない。

あまり眠らない。

お昼寝をしない。

朝、なかなか起きなくて目が醒めるまでに時間がかかる。などが挙げられます。

こだわりの特徴

融通がきかない。

突然の変更がダメ。

言い出したら聞かない。

初めての場所や初めての人になかなか慣れない。

自分なりのルールがある。

関心のあるものに広がりが感じられない。

遊びや関心ごとに偏りがある。

社会性の特徴

人に関心を示さない。

子どもにあまり興味を示さないか、示しても同年代の子どもと上手く遊べない。

人に興味があるものの、距離の取り方が下手。

人の表情が読み取りにくい。

叱られているのがわかりにくい。

共感性に乏しい。

コミュニケーションの特徴

言葉は話すものの、言葉から雰囲気を読み取るのが苦手。

漠然とした言葉が理解しにくい。

難しい言葉を使うのに、意味があまり理解できていない。

不安の特徴

変化に対しての不安が強い。

小さな事にも怖がり、しかもそれを忘れることができない。

母子分離不安があり、親からなかなか離れられない。

感覚の特徴

感覚が過敏だったり鈍感だったりする。

物音に敏感。

肌に触れる感覚に敏感。

味に敏感。

温度や痛みに敏感。

光などに敏感。

目の使い方の特徴

視線がなかなか合わない。

自分が要求する時は視線が合うのに、大人からの問いかけには反応が薄くて視線も合わない。

横目で物を見る。

愛情の特徴

なかなか親になつかない。

甘えてこないので、親も愛情を感じにくい。

後追いをしない。



まとめ

子どもは人格を持ち、自己主張もします。

ですから子どもは元来親の思う通りにならないもので、育てにくいと感じるのは当然です。

共働きで時間的な制約があったり、夫婦関係や経済的に余裕がないと、子育てがよりストレスになってしまいます。

また、一生懸命子育てしても、とても育てにくい子にヘトヘトになってしまうかもしれません。

核家族で、子育てを頼れる人がいなくて大変な方もおられるかもしれません。

子育てを頑張ってもむくわれない…と感じてしまうかもしれません。

今の世の中は、子育てするだけでもとても大変な時代なのかもしれませんね。

是非ともご自身のストレスと向き合って、少しだけ楽になれるような方法を探っていきましょう。

育てにくい子どもの中には、発達障害の可能性がある子どももいます。

「育てにくい子どもの特徴」で述べたような特徴が多く、困り具合が深刻ならば、一度専門家に相談してください。保健所に相談されるのが一番良いかと思います。

子どもの関わり方のコツが少しつかめると、育児が楽になりますよ。

 

発達障害が気になる方はこちらをご覧ください。

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