好きで結婚したはずなのに、年々深まってくる夫婦の溝。
夫の振る舞いにはもう耐えられない!って感じていませんか?
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もしかするとそんな旦那様は発達障害かもしれません。
発達障害ならば個性を正しく知って関わっていくことが必要です。
そうすると、関係も変化してくるかもしれません。
今回はADHDの特徴についてまとめます。二人の関係を変えていくための参考にしてくださいね。
発達障害って何?
ちょっと難しくなりますが、下の表を見てください。
発達障害の理解のために 厚生労働省
これが「発達障害」の種類です。大きく3つに分けられます。
- 自閉症:現在は自閉症スペクトラなどとも言われています。こだわりが強かったり、頑固なのが特徴。興味がかたよっていて、マニアな人も中にはいます。人にあまり関心がなかったり共感性に乏しかったりします。空気が読めない、人の表情を読みにくいなどの対人関係の難しさがあるのも特徴です。仕事はよくできる人もいますし、とても優秀だったりする人もいます。
- 注意欠陥多動性障害(ADHD):現在は注意欠如・多動症や注意欠如・多動性障害と言われていますが、日常的には「注意欠陥多動性障害」と呼ばれることが多いです。細かい特徴はあとで述べますね。
- 学習障害(LD):「読む」「書く」「計算する」などが苦手なのが特徴です。旦那様はそんなのが苦手ではありませんか?
発達障害にもいろんな種類と特徴がありますね。
ADHDとは?
アメリカ精神医学会が発行する「DSM-5 精神疾患の診断と統計マニュアル」の診断基準と特徴を見てみましょう。
ADHDは大きく「不注意」タイプと「多動性・衝動性」タイプとに分けられています。
…が、ややこしいので読み飛ばしてくださってもかまいません(笑)
A-1.不注意
- 不注意な間違いをする
- 注意を持続することが困難
- 話しかけられた時に、しばしば聞いていないように見える
- しばしば指示に従えず学業などの義務をやり遂げることができない
- 課題や活動を順序立てることが困難
- 努力の持続を要する課題に従事することを避ける
- 課題や活動に必要なものをなくす
- 外的な刺激によって気が散ってしまう
- 日々の活動を忘れっぽい
☆上記の症状のうち6つ以上が6ヶ月以上続く(17歳以上では5つ以上)
A-2.多動性・衝動性
- 手足をそわそわ動かしたりトントン叩いたりする。またはモジモジする
- 席についていることが求められる場面でしばしば席を離れる
- 不適切な状況でしばしば走り回ったり高い所へ登ったりする
- 静かに遊んだり余暇活動につくことができない
- じっとしていない、エンジンで動かされているように行動する
- 喋りすぎる
- 質問が終わる前に出し抜いて答え始めてしまう
- 自分の順番を待つことが困難
- しばしば他人を妨害し、邪魔をする
☆上記の症状のうち6つ以上が6ヶ月以上続く(17歳以上では5つ以上)
B.12歳になる前からいくつかの症状が存在していた
C.いくつかの症状が2つ以上の状況において存在する(家庭、学校、職場など)
D.これらの症状が、社会的、学業的、職業的機能を損なわせている
つまり、不注意な感じ、多動な感じ、衝動的な感じのいずれかの特徴が、小学生くらいからみられるのがADHDということです。
子ども時代のエピソードが診断には大切です
旦那様は、不注意な感じ、多動な感じ、衝動的な感じが小さい頃から、特徴として見られませんでしたか?
子ども時代のエピソードが診断には大切です。
お姑さんなどにさりげなく聞いて下さい。
「そう言えばよく動く子供で、懇談ではいつも叱られた」「宿題を忘れることが多かった」「カッとなりやすくて友達とのトラブルが多かった」
そんな話や特徴があったら、旦那様はADHDの傾向があったかもしれません。
現在の様子を評価しましょう
現在の旦那様の様子や特徴はいかがですか?
ADHDの症状の大人版で見ていきましょう。
多動・多弁型
- 落ち着きがない
- 話をしていても目がキョロキョロして落ち着きがない感じ
- 貧乏ゆすりや指をポキポキ鳴らす
- 仕事をしていても他のことに気持ちが行ってしまう
- 仕事をやりかけたままで他のことをする
- 話し出すと止まらない
不注意型
- 集中力がない
- 片付けができない
- 忘れ物が多い
- 仕事でケアレスミスがとても多い
- 時間の管理が苦手で逆算して行動できない。だから約束の時間にも遅れる
- 仕事や友達との約束そのものを忘れる
- 締め切りに間に合わない
- 作業などを順序立てて行うことが苦手
- 興味があることには集中して止められないけれど、コツコツとしなければならなことは長続きしない
- 仕事などで、同時にいくつも言われると訳が分からなくなる
- 刺激に弱く、何かをやっていてもすぐに目移りしてしまう。そして、何をやっていたか忘れてしまう
- 飽きっぽい。時間をかける仕事が苦手
- よくケガをしたり、事故にある
衝動型
- 言いたいことが我慢できないので失敗する
- 人の会話に割って入ってしまう
- 欲しいものがあるとついつい衝動買いしてしまう
- 怒りっぽくて、スイッチが入るとすぐに怒る
- 仕事で人に相談せずに勝手に決めることがある
- 自制心が利かずに、欲求に勝てないときがある
- ゲームへの依存やお酒への依存、買い物の依存など、依存症になりやすい
- 何でも仕事を引き受けてしまって、手いっぱいになる。そしてできない
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こんなエピソードはありませんか?
- 自分が正しいと思っているので、奥さんのことをすぐに否定する
- 自分が正しい、自分と意見が違うお前はバカだ…と奥さんをバカにする
- 自分の思うとおりにならないと、家族へ八つ当たりをしたり暴力をふるう
- キレるとすぐに暴力。飲みに行った先でケンカをすることがある
- 職場でもあたりがきつくて、部下が辞めてしまう
- 法に触れそうなことをやっても平気で、見ているとヒヤヒヤする。でも、それを指摘すると怒り出す
- ゲームなどに依存しすぎて、家庭内でのコミュニケーションが成り立たなくなっている
- 自分の趣味に没頭する。許可なく、家族がその趣味部屋に入ると激怒する。子どもであろうと激しく怒る。触れるなんてとんでもない!
- 計画性なく物事を決めるので、出かけたり旅行はいつも突然。スケジュールに振り回される。
- 自分の計画を実行するためには借金も平気。返す当てもないのに…
- 子どもの保育園に時間内に連れていけない。よく遅刻させる
- 買い物を頼んでも買い忘れが多い
特徴が似ている、当てはまることが多い、またはとても強く当てはまる項目がいくつかあるのなら、ADHDの可能性を考えてみましょう。
まとめ
発達障害という言葉を、最近耳にすることが多いと思いますが、大人の発達障害はまだまだ知られていません。
夫婦関係がうまくいかない原因の一つには、旦那様の“発達障害”が影響している可能性もあります。
ADHDは不注意や多弁(おしゃべり)、多動、衝動性が特徴として表れる発達障害です。
注意を向けすぎて“過集中”と呼ばれる状態になるために、切り替えができなかったり、約束が守れなかったり、依存してしまう特徴が目立ちます。
また衝動性の強さのために、怒りを抑えられなくて家庭や職場でキレてしまったり、エスカレートすると犯罪に近い行為に走ってしまうことがあるのも特徴です。
計画性がないので、思いつきで行動したり、平気で借金をしたりするのも、大人になってから問題になる特徴もあります。
いずれも、大人としての責任感を問われることになり、ADHDのご本人は、仕事でも家庭でもストレスを抱えていることが多いでしょう。
本人も困っているけれど、その人を見守る家族もとても大変です。
もしADHDなどの発達障害を疑うのならば、すぐに相談することをお勧めします。
各都道府県に設置されている「発達障害者支援センター」は、そういったご家族の悩みにも、親身になって相談に乗ってくれます。
ご本人が出向かなくても大丈夫です。ご家族からの相談でも大丈夫です。
夫婦間のモヤモヤを、発達障害という視点から見ると、意外と解決策が見えてくるかもしれませんよ。
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