納得して結婚したはずなのに、だんだん見えてきた旦那さまの本性。
すぐ怒る、キレる。
奥様であるあなたを軽蔑したり、暴力をふるったり…。
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旦那さまのそんな言動にビクビクして、自分を押し殺してはいませんか?
旦那さまへの遠慮に疲れたあなた。
そんな旦那さまに対して、一度考えた方が良い障害があります。
それは『発達障害』です。
思い当たる事はないか、一緒に確認してみませんか?
発達障害とは
『発達障害』はどこかで耳にした事があると思いますが、どんな“障害”かはイマイチ、イメージしにくいのではないでしょうか?
例えば身体的な障害なら、“上肢(手)が動かない”や“歩けない”。あるいは“欠損がある”のように何が障害されているのかがハッキリしていますし、他人が見ても確認しやすかったりします。
でも発達障害は、その人を見ても判断がつきにくいだけでなく、定義自体もハッキリしていません。
発達障害の定義とは、非常に大雑把に言えば「社会での生きにくさを持っている」「一般的に“常識”と言われるような知識が身につきにくい」障害で、しかも、その困り感がとても強い時に『発達障害』との診断がつきます。
ですから逆に、例え“社会での生きにくさの特性を持って”いても、社会でちゃんと生活できれば発達障害とはなりません。
つまり、発達障害的な特性を持っていても、その人が住んでいる社会に適応できていれば問題はないのです。
ここで一つ心に留めておかなければならない事があります。
それは、その方が住んでいる社会は“一つではない”という事です。
旦那さまでしたら、会社と家庭、趣味の友人、学生時代の友人、親戚、子どもを通じての“パパ”としての付き合い、など、いろんな場面で社会生活を送っている事でしょう。
発達障害の方はある社会で上手く生きていても、ある社会では全く上手くいかない事が往々にしてあります。
例えば、学生時代のご友人でしたら趣味や考え方が似ているので、一緒に過ごしていても全く困りはしなかったと思います。
しかし就職すると気の合う人だけと付き合うのは不可能です。
気の合わない人もいるし、上下関係にも気をつけなければいけません。
複雑極まりない人間関係が存在します。
そうなってくると、学生時代までは大きな問題はなかったのに、社会人になった途端に不適応を起こしてしまう場合もあります。
つまり、発達障害とは“住む社会が変われば、その人の社会への適応・不適応に大きく影響が出てしまう障害”だという事ができます。
こんな複雑な発達障害ですが、概ね共通して持っている特徴は三つ挙げられます。
①人への共感性のなさ
②頑固さや融通の利かなさ
③言葉のキャッチボールの苦手さです。
発達障害と怒る原因。疲れる原因
①人への共感性のなさ
相手の立場が理解できないので、思いやりを持つ事が出来なかったり、相手を傷つけてしまったと反省できない。
だから、何故謝らないといけないのか分からない。
だからあなたが疲れた…と感じていても気づかない。
また、挨拶をしたり感謝すべき場面でも、何故そうしなければいけないのかが分からない。
人と共感しようとしないので、視線も積極的には合わせない。
人にあまり関心がない。
関心があっても一方的でムラがある。
関心がある物にはすごく乗ってくるのに、ないとまるで無反応。
ですので、自分勝手に見えたり、暴力をふるっても平気な冷たい人に見えたりします。
社会性もないと感じるでしょう。
また、怒りの感情をコントロールするのが苦手な人がとても多いです。
怒りがある点に達すると、瞬間的に爆発するのです。
その時は周りがいくらなだめても耳に入らないし、逆に火に油を注いだかのように余計に怒る可能性があります。
大人なので、職場ではある程度我慢できても、たまってしまった負のエネルギーを上手く吐きだせません。
そしてお家に帰って来ると、それがあなたに向かってくる事が実は多いです。
あなたは何もしていないのに八つ当たりされるのは、そんな怒りの処理の問題から来ています。
あなたが疲れた…と感じるのはそんな理由からです。
②頑固さや融通の利かなさ
心に柔軟性がなかったり、興味や関心に偏りがある。
発達障害はそんな問題を持っています。
“〜べき思考”の方が多いです。
“夫が帰宅したら、妻は「お帰りなさい」と言うべき”“妻は外出すべきではない”のようなルールを自分で作り、それを人に押し付けます。
思った通りにいかなかったら、相手を責めて怒るのです。
奥様は、意に沿うように頑張ってみても、限界はあります。
とても疲れた…と感じるはずです。
また、見通しを持って行動するのが下手な事も多いです。
怒りに任せて突拍子もない行動をとり、やってしまってから気づく…。
なんていう場合もあります。
あなたを怒り、暴力をふるってからやっと、“やってしまった…”と気づくのです。
その時は反省してあなたに謝りますが、定着はしません。
怒った時の反省を活かして、“次はこうして我慢しよう”と想像するのが苦手だからです。
これらも、あなたが疲れた…と感じる理由です。
③言葉のキャッチボールの苦手さ
文面通りにしか取れません。
「子どもを見ておいてね」と頼んで奥様が買い物に行っても、旦那さまは、その間は本当に“見る”だけです。
奥様がそれに腹を立てて「ちょっとは見ててよ。ちゃんと相手をしてよ。」と非難しても、「だって見とけって言っただろ」と怒るのが関の山です。
文章の裏に含まれる意味が読めないのです。
だから、その場の空気も読めませんし、冗談も通じません。
旦那さまをからかうと本気で怒るのは、それが冗談だと分からないからです。
これらの行動もあなたが疲れた原因になっているかもしれません。
夫婦関係から見える怒りと疲れ
はじめは気が合ってとても愛し合って結婚したはずです。
あなたは旦那さまに魅力を感じたのはどんな点ですか?
意思の強さ?
リードしてくれたから?
堅実だから?
大らかさから?
あなたへの熱い、一直線な想いの強さから?
素晴らしい、魅力的な点が沢山あったと思います。
だから結婚されたのですよね。
しかし、その人の長所は同時に短所にもなり得ます。
例えば意思の強さ。意思が強い人は違う面から見ると頑固です。
リードしてくれたのは自己主張が強くてワガママだから。
堅実なのはケチ。
大らかななのは優柔不断。
あなたへの一直線な思いは一方的な強引さかも。
一般的に夫婦の関係は年と共に変わり、そのままの自分が出せるようになると、長所だった面が短所としても表れやすくなります。
その短所も含めてお互いを認め合い、新たに軌道修正ができると円熟味を増した夫婦になっていきます。
しかし旦那さまが発達障害だと、その短所に当たる部分の個性がとても強く、しかも融通が利きません。
旦那さまは一度出来上がった関係性を修正させるのがとても苦手です。
いえ、軌道を修正させようとするどころか、年々自分のペース中心で進めていこうとするようになり、奥様を振り回すようになります。
軌道修正ができない、一方的な関係はとても疲れます。
あなたが疲れる理由です。
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仕事と旦那の怒り。あなたの疲れ
旦那さまの1日の大部分を過ごすのは職場です。
先の①②③で述べた様な苦手さがあるので、職場でも上手くいかなくてイライラしてしまう事が多いものです。
仕事上の問題で多いのは、手順が覚えられない。あるいは覚えるために独特の方法を取る、が挙げられます。
例えばレジの操作を覚える為に、そのキーに番号をふったり、細かいマニュアルを作成して丸暗記をする、などです。
丸暗記しか覚える手段がないと、突発的な事態が起こると、もうマニュアル通りにいかなくてパニックになってしまいます。
また分からない事を自分から上手に伝えられなくて、相談できずに抱え込んでしまう事も多いです。
そして何かあっても謝罪や感謝の言葉が伝えられないので非難される事もあります。
方向感覚が分かりにくい、人の顔が覚えられない、など様々な場面で大きなストレスを抱え込んで入り可能性もあります。
男性はとてもプライドが高い生き物です。
仕事で失敗が続いて達成感や満足感が得られないと、劣等感でいっぱいいっぱいになってしまいます。
でも、自分の負けが認められない。
その代償として、どこかで男のプライドを回復する必要性が出てきます。
それが奥様への攻撃です。
奥様のプライドを傷つけたり、奥様を罵倒する事で自分の自尊心を保とうとします。
旦那さまがすぐ怒るのは、決して奥様が悪い訳ではなく、自分の精神の回復の場として奥様を利用すると言う、旦那さまご自身の問題なのです。
しかし、攻撃が続くと奥様のダメージは相当なはずです。
疲れた…。と感じるだけでなく、罵倒され過ぎてあなた自身のプライドがボロボロに崩れているかもしれません。
旦那さまの怒りをを真に受けず、自分の心を守る事に専念して下さい。
まとめ
旦那さまがすぐに怒る理由を、『発達障害』という側面から考えてみました。
今、成人している世代は『発達障害』の概念がないまま育ってきている世代です。
ですから、自分の発達障害的な特性に気づかないまま社会に出て、苦労をしている人が沢山いらっしゃいます。
旦那さまも人知れず苦労していて、奥様にしか甘えられないのかもしれません。
しかしその“甘え”は攻撃性を伴い、奥様の心のバランスさえも崩しかねない、歪んだ“甘え”です。
もし、旦那さまに『発達障害』を疑う要素が多い様でしたら、都道府県にひとつは設置されている「発達障害者支援センター」に相談されては如何でしょうか?
奥様が相談する事も可能です。
疲れから解放されるために必要な事です。
一刻も早く具体的な対応策を学んでみてください。
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