大人のアスペルガー ほとんど知られていない女性の症状。顔にも特徴⁈

大人のアスペルガーは研究が始まったばかりでなかなか知られていません。その中でも女性のアスペルガーはもっと知られていません。

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女性のアスペルガーは一般的な“定義通り”の特徴とは様相が違い、周囲も、そして本人も全く気づかないことも往々にしてあります。

一体、女性のアスペルガーにはどんな特徴があるのでしょうか?また、l顔にも特徴があるのでしょうか?

大人のアスペルガーの症状って?

アスペルガーは発達障害に分類され、自閉症スペクトラムの一種とされています。

  • 社会性で苦手な面がある
  • コミュニケーションが苦手
  • 想像性の問題、こだわりの問題

自閉症はこの3つを大きな症状としています。

そしてこの中で「言語的、知的な問題のない自閉症」をアスペルガーと定義づけています。

生まれつきの脳の機能障害が原因とされていて、その影響が社会生活に困難を生じてしまう時に診断がつきます。

自閉症の割合は男性:女性は3〜4:1くらいだと言われており、圧倒的に男性が多いです。

男性のアスペルガーの方の主な特徴とは…

  • 理論的でコミュニケーションが苦手
  • 冗談が通じない
  • 言葉の裏に潜む意味が理解しにくい
  • こだわりが強くて、マニアック
  • 頑固で、なかなか人の言うことを聞かない
  • 変化が苦手
  • 相手の立場に立って考えることが苦手
  • 好きなことには素晴らしい力を発揮する

大人のアスペルガーと言うと、こんなイメージを、皆さんお持ちかもしれません。

女性と男性   アスペルガーの特徴の違い

しかし、女性の症状は男性のそれとは全くと言っていいほど違います。ますは男性と女性のアスペルガーの特徴の違いを述べていきます。

女性はコミュニケーション能力が高い:一番大きいのは男性のアスペルガーの方と比べて女性は「コミュニケーション能力が高い」と言うことです。しかし、空気を読まないとコミュニケーションが成り立ちにくくなる思春期くらいになると、友人関係がうまくいかなくなって悩み始める人が多いようです。

女性は症状がマイルド:女性の方が全体的に症状がマイルドなので、気づかれにくいのが特徴です。

女性は早期療育に繋がりにくい:男性の場合は子供の時からアスペルガーの特徴がはっきり見られることが多いのに対して、女性は上記に挙げたようにコミュニケーション能力があってマイルドなのが特徴です。ですから気づかれるのが遅くなってしまい、早期療育に繋がりにくいのが特徴です。

女性は原因不明の体調不良がある事が多い:眠れない、寝起きが悪い、頭痛、身体がだるい、胃腸の調子が悪い、フラフラする、など不定愁訴が多いのが女性の特徴でもあります。

大人の女性のアスペルガー  特徴と問題点

では、大人の女性のアスペルガーの方はどんな特徴があるのでしょうか。どんな問題点に繋がるのでしょうか。自閉症の3つの特徴をもとに見ていきましょう。

1.社会性の問題

“秘密”がわかりにくい:小学校高学年くらいになると、親には言えない、子供だけの世界の秘密ができてきます。それを大人に報告するのはルール違反。大人になっても、この微妙なラインがわかりにくいのです。普通なら親には話さない内容、先生には報告しない内容も平気で話したりします。

“恥ずかしさ”が分かりにく:小学校の高学年にもなると、人前でやってはいけないことが自然と身についてきます。大人になるとやってはいけない「恥ずかしい行為」が何なのかは、誰にも教わるものではありません。しかし女性のアスペルガーの方はそこが分かりにくく、しかも教えられることがないので失敗してしまうことがあります。スカートや胸元から下着が見えていても平気。ムダ毛が処理されていなくても平気。生理の話や性にまつわる話を人前や男性の前でも平気で喋る。そんな行動が「無神経」と捉えられてしまうことがあります。

表情が固い:表情を上手く使えない大人のアスペルガーの方は、男性女性を問わず多いです。女性の場合は柔らかさが求められるので、口角が上手に上げられないと笑顔が作れなくて、相手に不愉快な思いをさせてしまうことがあります。

2.コミュニケーションの問題

雑談ができない:いわゆる女子トークは会議とは違って目的を持って話すものではありません。大人の女性にとってお喋りとは人との関係を円滑にするための“潤滑油”です。会話の中身が大切なのではなく、雑談を通して“仲間意識を高める”“共感しあうことで絆を深める”ような、関係性を“維持”することが大切なのです。

  • どんどん移り変わるテーマに素早くついていける力
  • 主張しすぎて誰かを不快にさせないように心を配る力
  • 一人で喋りすぎてはいけないことを心得る

そんな力が女性の雑談には必要ですが、そこが苦手な大人の女性のアスペルガーの方は多いかもしれません。

被害にあう可能性がある:言葉の裏に潜む意味が分かりにくいのは男性も女性も、子どもも大人も共通です。しかし大人の女性の場合は、それが犯罪被害に繋がりやすく、深刻な問題に発展してしまう場合があります。下心があるのに優しい顔で近づいてくる人の真意が分かりにくいのです。男友達と関係を結んでしまったり、騙されていかがわしいビデオに出演しないといけなくなる。など、性にまつわる問題に直結し、心に大きな傷を残してしまうことがあります。

表情を読み取るのが苦手:これも大人の男性、女性共に言えることです。

3.想像性の問題、こだわりの問題

手抜きができない:主婦の女性では家事の手抜きができなかったり、決まった仕事の流れを臨機応変に変えるのが苦手な方も多いです。。自分で決めたルールを崩せないのです。体調を崩しても手を緩めないので、それで精神的に参ってしまうようです。

アスペルガーじゃない我が子への関わり方が難しい:意外と多い問題だと思います。親が大人のアスペルガー、子どもが非アスペルガーの時、お互いの社会に対する感覚が違い、意思疎通が図りにくい時があります。自分がアスペルガーだと気づいていない大人は、自分ではなくて「この子は何かおかしい」と子どもに違和感を感じます。思い込みが激しい大人のアスペルガーの方だと「我が子は障害児では?」と思い込んで、障害児の療育を開始してしまう方もおられます。周囲が「この子はおかしくないよ」と言っても信じません。そして、そうアドバイスしてくださった方に「私の子育ての困難さを分かってくれない」と不満を抱いたりします。周囲が支援しようと思っても、親に現状を理解してもらえず、その子の適切な支援に繋がりにくいことが多いです。

4.その他

感覚の問題:これは男女共通して言えます。匂いや音、食べる時の食感、皮膚の間隔が敏感だったり鈍感だったりします。風が強いと気分が悪くなる人もいます。雑音に疲れてしまってイライラする人もいます。思っている以上に、この感覚の問題は深刻で、日常生活に支障をきたしてしまうことが多いです。

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大人のアスペルガー  顔にも特徴⁈

大人のアスペルガーの方にはの特徴もあるのでしょうか?顔に特徴があると、アスペルガーかどうかは判断しやすいですね。

しかし、過去の文献で顔の特徴が報告されたことはほとんどありません。

「顔」で検索すると「顔の表情の読み取り」が圧倒的な数を占めています。

大人も子どもも、アスペルガーの方は顔の表情を読み取るのが難しい人が多いです。ですので、その場の雰囲気を察することが難しく、コミュニケーションがうまくいかなるということが出てきます。

また、大人も子どもも、アスペルガーの方は顔の表情を作ることも苦手です。ですから、ご自身の気持ちを顔で表現できなくて、周囲に理解してもらいにくい状況が発生します。そんな困難さを抱えている人はおられるでしょう。

顔の表情の読み取り方、使い方には特徴のある方がおられますが、顔そのものは、みんなと同じように人それぞれ。様々です。

特定の顔の特徴で「アスペルガー」だと判断されると、それは偏見や差別に繋がりかねません。

決して顔で判断しないようにしましょう。

まとめ

アスペルガーは自閉症の一種で、言語的な力があり、知的に問題のない方を指します。

社会性で苦手な面がある。コミュニケーションが苦手。想像性の問題、こだわりの問題。

この3つの大きな特徴を持っています。

しかし、男性と女性とでは特徴の現れ方が大きく違い、大人になるまで気づかずに過ごす女性のアスペルガーの方も多いです。

男性と比べて女性は「コミュニケーション能力が高い」「症状がマイルド」「早期療育に繋がりにくい」「原因不明の体調不良が見られる」のが特徴です。

具体的には「秘密がわかりにくい」「恥ずかしさが分かりにくい」「表情が固い」「雑談が難しい」「被害に遭う可能性が高い」「表情を読み取るのが苦手」「手抜きができない」「非アスペルガーの子どもとの関わり方が難しい」「感覚の問題」などが見られます。

顔の表情の使い方、読み取り方が苦手な方はおられますが、顔そのものには特徴は見られません。

女性外見や振る舞い方まで求められることが多く、暗黙の了解を知っておくことが大事です。大人のアスペルガーの方は、そう言ったことを具体的に学ぶことが大事です。

親身になって教えてくれる家族や友人から、具体的な対応策を教えてもらいましょう。

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